調査・評価事業

令和6年度調査・評価事業-調査概要



令和6年度  | 令和5年度  | 令和4年度  | 令和3年度  | 令和2年度  | 令和元年度

 調査・評価事業者である、株式会社ニッセイ基礎研究所は、良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業の「仕組みの開発・周知・性能維持向上事業」の各取組等を踏まえ、住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融等の一体的な仕組みの調査・普及等に係る次の総合的な検討を行いました。
 令和6年度は、主に次の事業を実施しました。
 

令和6年度調査・評価事業

 

1|進捗状況の把握

(1)評価委員会資料作成

  • 2024年5月14日(火)評価委員会の開催に合わせて、各団体提出の提案書の概要一覧を示した資料、団体毎過年度の実績と進捗評価を示した資料、応募団体に対するヒアリング結果をまとめた資料を作成し、評価の参考資料として委員に配布した。
  • 年度末に、各採択団体の事業報告書及び成果資料を基に、評価委員への今年度成果説明資料の作成を行った。
  • また、調査・評価事業者として、今後の事業のフォローアップ等について報告を行った。

(2)ヒアリング等による横断的な調査分析・検討の実施

①応募団体ヒアリングの実施
  • 令和6年度の応募団体についてヒアリングを行い、提案内容を詳しく把握して、評価委員会資料に反映させた。
②採択団体中間ヒアリングの実施
  • 採択団体に対し、中間報告提出後おいてヒアリングを実施し、進捗状況について詳細の把握を行い、必要に応じて助言等を実施した。
③現地調査
  • 過去に採択された団体も含め、実際の物件に適用して検証を行っている5団体について、施工現場を視察すると共に関係者へのヒアリングを行って、開発した仕組みの有用性を確認した。
④事業成果ヒアリングの実施・成果報告会の開催
  • 事業完了時点で、良質における採択団体について、仕組の完成状況についてヒアリングを実施し、金融モデルについて、成果報告会を開催し、今年度の取組成果を確認した。

(3)各協議会等の提出する仕組の完成報告書等の整理分析

①中間報告の確認
  • 中間報告書の様式を作成し、2024年度に新たに採択され交付決定を受けた団体を対象に、中間報告書の提出を求めた。提出された中間報告書の内容を確認し、必要に応じて団体に問合せ等を行い、開発の経過を確認した。
②事業報告書の確認
  • 年度末時点で、仕組の完成報告書を提出した団体以外すべてに対し、事業報告書の提出を求めて、進捗状況を把握した。
③仕組みの完成報告書の確認
  • 仕組みを開発完了した団体が提出する、仕組みの完成報告書の内容確認、分析を行い、必要に応じて提出団体への問い合わせ、確認事項の指摘を行った。

2|事例分析

(1)過年度優良取組事例の整理

  • 過去に採択された団体の中から、買取再販における先進的な事例を抽出し、優良事例として整理した上で、説明資料を作成した。

(2)住宅ストックの維持向上に繋がる先進事例の収集分析

  • 民間事業者の、住宅ストックの維持向上に繋がる先進的な取り組み事例について収集し、分類して展開の可能性を分析した。

(3)先導型事業、普及型事業、金融モデル事業の分析(取り組み項目毎の課題と今後の方向性)

  • 2024年度良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業で採択した事業について、採択団体ヒアリング、仕組の完成報告書、事業報告書の分析を通じて、先導型事業、普及型事業のそれぞれについて、仕組みの内容や実施体制、普及方法等を取り組み項目毎に把握し、どのような先導性、普及可能性が認められるのか分析した。

3|情報提供と相談対応

(1)各協議会等の仕組み等の開発状況等の進捗管理、助言

①進捗状況管理データベース管理運用
  • 令和4年度に構築した進捗状況管理データベースについて、内容を拡充し、最新情報に更新した。さらに、過去6年間における採択団体及びプロモーションのための民間事業者に対するヒアリング記録もデータベース化した。
②問い合わせ・助言対応

(2)事業成果の取りまとめ及び周知・普及

①取組事例集の作成
  • 仕組みを新たに完成させた団体の事例、新たに性能維持向上を実施した団体の事例集制作を継続し、来年度にウェブサイトに追加する予定。
②専用ウェブサイトの更新と運営
  • 採択団体の紹介ページについて、引き続き新たにウェブサイトを立ち上げた団体などの情報掲載を進めて充実させた。合わせて、一般消費者も確認できるように運用する。また、進捗状況管理データベースを基に、採択団体専用ページの中に、完成した仕組みの検索機能を設けるよう検討した。

4|実施経過

次表に実施経過を示す。
図表1 実施経過
事業項目 実施期間
1|取組状況の把握
(1)評価委員会資料作成 2024年4月22日(月)~2024年5月14日(火)
(2)ヒアリング等による横断的な調査分析・検討の実施
①応募団体ヒアリングの実施 2024年4月17日(水)~2024年4月30日(火)
②採択団体中間ヒアリングの実施 2024年11月6日(水)~2024年11月18日(月)
③現地調査 2024年9月25日(水)~2024年10月31日(木)
④事業成果ヒアリングの実施・
成果報告会の開催
2025年2月12日(水)~2025年2月28日(金)
2025年3月6日(木)~2025年3月7日(金)
(3)各協議会等の提出する仕組の完成報告書の整理分析
①中間報告の確認 2024年10月15日(火)~2024年12月4日(水)
②事業報告書の確認 2025年2月6日(木)~2025年3月7日(金)
③仕組みの完成報告書の確認 2024年12月2日(月)~2025年2月14日(金)
2|事例分析

(1)過年度優良取組事例の整理

2024年9月12日(木)~2024年12月27日(金)
(2)住宅ストックの維持向上に繋がる先進事例の収集分析の分析 2024年10月21日(月)2024年11月13日(水)
(3)先導型事業、普及型事業、金融モデル
事業の分析
2024年12月23日(月)~2025年3月21日(金)
3|情報提供と相談対応
(1)各協議会等の仕組み等の開発状況等の進捗管理、助言 随時対応
①進捗状況管理データベース管理運用 通年
②問い合わせ・助言対応 随時対応
(2)事業成果の取りまとめ及び周知・普及
①取組事例集の作成 2025年2月20日(金)~2025年3月21日(金)
②専用ウェブサイトの更新と運営 通年
報告書とりまとめ